202007Takato_Taiichiro

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伽 -山本タカト×吉田泰一郎-

Togi -Takato Yamamoto x Taiichiro Yoshida-

2020.7.25 (Sat) - 8.1 (Sat)

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(左/L)山本タカト「病める薔薇Ⅰ-紅薔薇子顕現図」Φ29.3cm/アクリル、紙/2020
Takato Yamamoto "Shick Roses" Φ29.3cm/ acrylic on paper/ 2020

(右/R)吉田泰一郎「夜霧の犬」h86×w25×d160cm/銅、リン青銅、銀メッキ、七宝/2020
Taiichiro Yoshida "The Dog in the Night Fog"/Copper, phosphor bronze, silver plating and cloisonne/ 2020

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■会期
2020年7月25日(土) - 8月1日(土)

■時間
12:00-18:00

■会場
GALLERY KOGURE

■Date
July 25 [Sat.] - Aug 1 [Sat.]

■Open
12:00-18:00

■Venue
GALLERY KOGURE

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GALLERY KOGUREは「伽 -山本タカト×吉田泰一郎」を開催いたします。

日本の幻想耽美絵画を代表する画家として不動の地を築いた山本タカトと、金属を巧みに操り、繊細で存在感あふれる動物を作る気鋭の彫金作家、吉田泰一郎による、初めてのコラボレーションとなります。「伽(とぎ)」とは、誰かにより添い退屈をなぐさめる話し相手となることで、通夜などで魂により添うという意味も持つ、優しさから生まれる行為です。両作家それぞれの作品に宿る、見る者の内面あるいは別の世界へ誘なう心地よい琴線はまさに伽であろうかと思います。本展では二人の新作に加え、山本の作中に度々登場するテディベアをオマージュした吉田の作品も発表いたします。

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山本タカト (1960~)

幻想芸術のキングといっても過言ではありません。彼が描くのは性の存在そのもので、生命のエネルギーを、性別を超えたミステリアスな偶像で尊くシンボリックに表現します。

10代の頃に知った吸血鬼や、ビアズリー、クリムトなどの19世紀美術、中でも象徴主義やデカダンスといった世紀末美術は、現在の作風に大きな影響を与えました。のちに浮世絵も吸収し、1980年代~90年代には、ストーリー性のある耽美表現で、広告や小説の表紙、挿絵、CDジャケットなどで活躍。その名が知れ渡り、イラストレーターとして不動の地位を築き、カタログが世界中で販売されました。2000年以降は、神業ともいえる線描による極めて手の込んだ希少なオリジナル作品が、絵画として再注目され始めます。浮世絵に学んだ明瞭な線描と、グロテスクな装飾性の中で冴えわたる耽美表現は、揺るぎない風格を有し、ひとつの幻想耽美様式に到達しました。現在では世界中にファンが存在し、イラストレーターのキングでありながら、画家としても国際的に評価されていると言えるでしょう。

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吉田泰一郎(1989~)

「彫金」を駆使し、極限まで繊細に形成された金属のパーツを無数に組み合わせて躍動的な立体作品を作ります。生と死によって命が繋がっていく「輪廻」というコンセプトを、シリアスに麗しく表現する作家です。日本固有の精妙な彫金技法を学んだ吉田は、職人の分業制で培われてきた工芸分野の彫金の枠を超え、全て自らの手作業を貫くことで、アートとしての可能性を模索しています。特に金属の化学反応や炎による熱加工を巧みに操るデリケートな色彩表現は、果てしない可能性を感じさせます。

吉田は、まるで生命を生み出すかのように、金属の魅力を最大限に引き出します。「自然界のあらゆる生命に宿る固有の美には、科学や進化論だけでは説明できない、神秘的な意思が感じられる。言葉にできないこの違和感こそが、現世に降り立つ生命の存在感なのではないか。」吉田はこの感覚を意識し、花や虫を形作り、密集させ、新たな形を生み出します。細胞が密集した一つの立体物に宿る生命。そのたたずまいは自然で、有機的な柔らかさを持ち、かわいらしさや不気味さ、生命への畏怖が同居しています。