GALLERY KOGURE
汽球人間 展group exhibition “The Ballon Man”
羅展鵬 Strawberry Generation Night Marching no.9 91x72.5cm
2010年9月17日(金)ー10月2日(土)open 11:00 ‐ 19:00 / close 日曜・月曜・祝日レセプションパーティ 9月17日 18:00 ‐ 20:00出品作家(敬称略・五十音順)海老洋 /後藤温子 / 三田尚弘 / 塩谷亮 / 須田悦弘 / 草井裕子 / 龍口経太 /平林貴宏 / 森口裕二 / 山口英紀 / 羅展鵬(ローチャンペン)企画:GALLERY KOGURE
グループ展「汽球人間」について GALLERY小暮で毎年恒例となっているグループ展のシリーズは、今年で5回目を迎える。’06年「トウメイ人間」、’07年「ハコ人間」、’08年「空中庭園」、’09年「月人間」、そして今年の「汽球人間」。 コンセプトは、GALLERY小暮の哲学そのものを備えた若きアーティストの共演である。 Japanese culture に欠かせない4原則=「技巧 意匠 創造 色感」を備え、さらに一歩進んだ熟成を果たすであろう artist を紹介することである。今回はこのシリーズ初の外国人アーティスト、台湾から羅展鵬 (ローチャンテン) 氏を迎える。 上海がアジア文化の中心地として名乗りをあげ、東京、北京、香港をしのいで、めざましい発展を遂げた。それはただ中国の経済成長の一環のみならず、ロンドン、ニューヨーク同様、グローバルで新しい異国の文化・様式を受け入れる無限のスケールを持った巨大な器のような役割を担う都市であるからだと言える。 一方、東京はかつての経済成長の過程において、常に自国文化の洗練に熱心であった。日本的なこだわりを捨てられず、新しい異国スタイルを輸入しつつも、それをヒントにして、 コ (core) な日本人精神にによって似て非なるものをり出した。またそこから発展させた物は、全くの「日本的な完成型」となって日本に帰化していく。東京は経済大国の首都でありながら「日本の首都」としてだけの発展を遂げた。 これが東京がアジアの文化中心都市になり得ない理由の最も大きな原因である。 しかし東京は Japanese pop culture の中心としてさらに発展すべきだと考える。GALLERY小暮は4原則に対して誠実で、さらに一歩進んだ成熟を果たすアーティストが集まる磁場となり、この「磁場=理念」に共感するアーティストによって形成される。 Contemporary とは未来を見据える存在。だが、無からは未来は生まれない。Contemporaryな表現をするには若さも必要だろう。しかし、彼らにとって未来を暗示する先人、そしてその原点である大いなる 「古」は、最も敬意を払うべき存在である。全ては必ずシームレスに繋がり、現在でも互いに共鳴しあう。それに加え、そうした理念を持つアーティストは当然、 日本人であるもと、 この世の者とも限らない。 「汽球人間」を含めて今年で5回目となるグループ展は、 日常的に GALLERY小暮が4原則の理念を持って日常的に関わる若きアーティストによって構成され、GALLERY小暮が創業してより、年に1度の最も重要な恒例の展覧会である。