GALLERY KOGURE

徳重秀樹 展 - 能花 –
Hideki TOKUSHIGE  “BRAIN FLOWER”

Rosa “samourai” from serise “脳花 / BRAIN FLOWER”
2015年
10×9×6cm
羊の脳によるミクスドメディア mixed media of sheep brain

■会期 / Date
2015年5月30日(土) – 6月13日(土) May.30 – Jun.13

オープニングレセプション / Opning Reception
5月30日(土) 18:00 – 20:00 May.30 6pm-8pm

■時間 / Open
11:00-19:00

■休廊 / Closed
日月休廊 Closed on Sun and Mon

展示中は終日作家のパフォーマンスがございます。

徳重秀樹「脳花」について

動物の命の残骸を、転生(レインカーネーション)させるが如く造形する徳重秀樹。

「骨花」シリーズでは、ペットの餌として販売されている冷凍鼠をひとつひとつ解剖し、ミリ単位の繊細な骨を収集し、その鼠を多い時は百匹以上使い、技巧極まる儚げな花を「生の象徴」として造形。その姿をモノクロフィルム撮影した写真を保存作品とし、そして丹精込めて作り上げた骨花は土に還した。

今回発表するのは「脳花」。

誰とも共有することのできない「脳」。脳がこの世の中を感じるから、存在するこの世界。
根源的臓器である脳を素材として作品だ。

今回使用する素材もすでに亡くなっている命の欠片。イスラム食材として販売されている羊の脳を用い、水分量が多く形状維持が難しい脳をいかに造形するかを作家が研究し、脳そのものを花びらに加工して美しいモダンローズを「世の中の象徴」として造形し、冷凍保存した作品だ。世界中で愛される美しい薔薇は、2万以上の改良種(モダンローズ)があるとされ、人による命への介入の顕著な例である。

展示では、誰とも共有できない脳だけが活動している状態を示すため、作家がずっと睡眠状態にあるパフォーマンスを行う。

いずれも表現しているのは「自然の摂理の尊さ」に尽きる。

徳重秀樹 オフィシャルWEB

1974
鹿児島市生まれ
1997
日本写真芸術専門学校報道科卒業
2004
道路に死んでいたタヌキを拾って帰り、初めて骨をとる
2008
「骨花」制作をはじめる
現在東京都在住

■受賞歴
2011
YOUNG ARTISTS JAPAN Vol.4 グランプリ

■個展
2013
骨花 -月下美人- /LOWER AKIHABARA. /東京

■グループ展
2015
LOST ANIMALS II | The Group Show/Gallery Art Composition/東京
2014
The Fools → Great Artists/Gallery YUKI−SIS/東京
2013
ReSTART Group Exhibition/Gallery YUKI−SIS/東京
Esperanto ー世界が似合う作家たちー/Bunkamura Gallery, Gallery YUKI-SIS/東京
CABINET DA-END 03/Galerie Da-End/パリ、フランス
2012
Magnetic Field Resonance −磁場共鳴−/Gallery YUKI−SIS/東京
Melting Point −茶の湯とアート、即興舞−/Gallery YUKI−SIS/東京
2011
YOUNG ARTISTS JAPAN Vol.4/東京

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